すれ違い

いつもいつも

 

君は言葉を尽くして

僕を励ましてくれるね

 

でもね

君の言葉は

僕の耳の穴を通るには大きすぎるんだ

 

僕も

耳の穴を精一杯広げて

君の言葉を聞くのだけれど

 

君の言葉は大きすぎて

僕の耳の穴を通らないんだよ

 

君が経てきた広い大きな人生と

僕の辿ってきた狭くチンケな人生は

 

見てきた世界

聞いてきた音

 

何もかもスケールが違うよね

 

だから

 

君の言葉は

 

僕の耳元を

こぼれ落ちてゆく

 

ごめんなさい