2018-11-28 ヒトダスケ 君はほんとうにやさしいね いつもいつもぼくにあたたかい言葉をかけてくれて でもね その眼に浮かぶ嘲りの色は やっぱりぼくを傷つけるんだ あなたのそのナイフのような慈悲の心に いつもぼくは切り刻まれているよ 君はいいことをしていると思い 気持ちいいだろうね でもね きっと君もその心に 悔しさと劣等感を隠し持っている ひとはひとを救うことなんかできない ひとにできるのは 躓いた人間をもっと貶めることだけだ そしてまた明日も 君はぼくを切り刻み 君はその心を満たして深く眠る