天と地

若かりし頃

 

天にも地にも

神にも仏にも

 

見放されたことがあった

 

今はただ

生と死の間で

 

なぜか生きながらえてる

 

奈落の底へ落ちる前に

蜘蛛の糸にしがみついている

 

生きることが

意識せずとも楽しかったのは

いつのことだっただろうか

 

今まさに

気をつけなければ息も止まりそう

 

幼き日

外の景色は天然色だった

 

今、目の前に広がる

白黒のような風景は

僕の住む夢から醒めた世界なのか